歯並びを整え噛み合わせを正す矯正歯科

矯正歯科は悪い歯並びを改善するための歯科です。対象は子供が中心ですが、大人になってからの治療も可能です。悪い歯並びを放置すると、本来の正しい咀嚼ができず、消化の障害となることがあります。噛み合せの悪さは顔の筋肉の働きを不自然にし、本来の顔の輪郭を歪めさせてしまいます。

歯列矯正は始めは大学病院などの大きな病院でしか治療を行っていませんでしたが、最近は矯正を専門とする歯科の数も増え、受診しやすくなりました。治療費は一般に数十万円かかり、治療期間も2年程と長期に及びます。治療は大きな病院で行うこともできますが、近くの矯正歯科の利便性が上回るケースがほとんどです。家の近くや通勤、通学の途中に通える歯科を選ぶことが勧められます。

弱い痛みが継続することから、特にお子様の場合は治療中の心のケアが大切です。一般的な治療法はブラケットによります。ブラケットは治療期間を通して歯にはめていなければならず、かなりの負担です。外部から見えるのも、精神的負担を大きくするところです。

しかし、治療後は本来のきれいな歯並びが回復し、健康にも美容にも良い影響を与えます。リバウンドにより歯並びが元へ戻ることもほとんど無く、治療の費用対効果は高いと言えます。矯正治療を始める時期は、永久歯が生えそろった時期が良いとされています。一部に顎の大きさを変える必要性から、乳歯の時点で治療を始める場合もあります。

歯の数に比べて顎の大きさが小さい場合は、一部の歯を抜歯することで、動かすスペースをつくります。歯列矯正では、ブラケットにかけられたワイヤーにより力を加え続けることで、歯を少しずつ動かしていきます。動いたらワイヤーの位置を変え、次の目標位置まで動かします。こういった治療を繰り返すことで、徐々に歯を動かしていきます。

痛みはブラケットの装着時点を除き、歯が動くことにより発生します。強い痛みではなく弱い痛みなので、我慢できないほどではありません。しかし、継続的な痛みなので、気にしだすとストレスとなります。日中に仕事や勉強をしている間は、痛みを忘れることができます。

しかし、休みの状態の時や夜間は、少ない痛みでも感じやすくなります。痛みは動かす歯の範囲により異なります。歯を部分的に動かすだけなら、痛みは少なくて済み、痛みの継続期間も短くできます。治療を始めるのが小学生の低学年である場合は、通常、治療は小学校を卒業する時点までに終わります。

ブライダル矯正のように部分的な矯正の場合は、治療期間は半年以内です。子供の矯正治療はブラケットにより行われるのが一般的です。ブラケットによる治療は治療効果が高く、経済的である点で、矯正治療の中心となってきました。しかし、ブラケット治療は歯に器具を常に装着しているので、外から見える欠点があります。

そのため、ブラケットを装着している患者は、常に精神的なストレスを抱えることになります。歯科による矯正治療では、ブラケット以外にも様々な治療法が開発されています。その多くが、ブラケット治療の外から見える欠点を取り除いたものです。裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付け、矯正治療を行うものです。

装置が歯の裏側にしかないため、外から見えにくくなります。マウスピース矯正は、マウスピース状の矯正装置をはめることにより、矯正を行うものです。器具は透明で、外からは見えにくくなります。装置の着脱が自由にできるため、生活上の条件は改善されます。

装着時間が短くなると、治療効果が薄れる欠点があります。通常の矯正治療は、一つの歯を動かすのに、他の歯を利用します。通常の方法は歯を少しずつ動かすために、治療期間が長くなり、抜歯が必要な場合も生じます。この欠点を補うのがインプラントによる矯正治療です。

他の歯への負担が減るので、治療期間を短縮することができ、抜歯の必要もなくなります。矯正治療による痛みは激しいものではありません。しかし、治療期間中は継続するのが一般的です。歯科によっては、矯正治療による痛みを軽減してくれるところもあります。

あまり痛みが激しい場合は、歯科医師と相談することが勧められます。矯正治療の痛みは、実際に矯正治療を受けた人でないと理解できません。始めに器具を装着してだけでも、一時的に痛みが続きます。本格的な治療により歯を動かしていくと、痛みは強くなります。

痛みが大きいことは治療が進んでいる証拠なので、そのことを理解する必要があります。矯正治療による歯の痛みは、耐えられないほど強いものではありませんが、継続するのが特徴です。学業途上のお子様の場合は、勉学の妨げとなる場合があります。矯正治療は、受験などの時期を避けて行う必要があります。

矯正治療による痛みは強いものではないので、何かに熱中していると、忘れることができます。スポーツや習い事を行うことで、矯正治療の痛みを忘れることができます。矯正治療による痛みは、比較的痛みが和らぐ時期があります。集中が必要な勉強などは、痛みが少ない時期に行う必要があります。

痛みは精神的に克服できるものであることも理解が必要です。子供の矯正治療では、治療を受ける本人だけでなく、親の役割も重要です。子供の受けている治療を良く知り、理解してやることが前提となります。矯正治療は歯並びが改善される利点がありますが、一定の痛み、外から見えること、通院の手間などの欠点もあります。

親が理解してあげなければならないのが痛みです。親が同じ痛みを感じることはできませんが、理解してあげるだけで子供は楽になります。あまりにも過保護である必要はありませんが、一定の理解を示すことで、子供は治療を継続することができます。ブラケットによる矯正治療では、器具が外から見えることにます。

子供の場合は学校でそのことがと特別視される場合がありあります。矯正治療を始めた場合は、担任の先生に矯正治療を行っていることを報告し、支援してもらう必要があります。先生にも情報を共有してもらうことで、学校での生活に支障をきたすことが無くなります。矯正治療では、学業や学校生活との両立が必要です。

痛みが伴う治療のため、学業に支障をきたすことも考えられます。治療に時期は、学業が比較的楽な時期を選んで、子供の負担をなくす必要があります。通院による学校生活の影響は避けるのが基本です。そのためには、通院時間の短い歯科を選ぶのも方法の一つです。

大人になってからも矯正治療は可能です。大人の矯正治療は子供の矯正治療よりも治療期間が長くなります。一方、大人はからだの成長が止まっているので、治療計画が立てやすい、面があります。大人の矯正治療は、自分で選ぶことができるものです。

子供のように親の指示で治療を行うのではないために、精神的な負担は少なくて済みます。経済力のある大人の矯正治療では、自分に有利な治療法を選ぶことができます。裏側矯正やマウスピース矯正など、見えない器具での治療を選ぶことも可能です。インプラント矯正は治療期間を短縮できるので、忙しい大人には適した治療法です。

歯科では、結婚の女性が歯並びを整える、ブライダル矯正を勧めています。結婚や就職など、人生の一大事において、歯の欠点は無くしたいものです。歯並びを全面的に動かすのではなく、部分的に動かすのであれば、治療期間は少なくて済みます。その場合は最低でも、半年前から治療を始める必要があります。

大人の矯正治療では、顎関節への影響やそれに伴う更年期障害等の影響が出る場合があります。歯科では担当の歯科医師と相談の上、治療を始める必要があります。しかし、大人になってからでも矯正治療が可能であることは、本来の噛み合せを取り戻せる人を増やし、人々の可能性を広げます。

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